ジョージ・ウィンストンの四季4部作の第3弾は、季節を単位とするのではなく、「ディセンバー(12月)」の1か月にイメージが凝縮されている。それは、天国から舞い散る雪の音楽のようであり、すべてを浄化してしまう初雪のファンタジーでもある。
このアルバムでは、ウィンストンが好んで聴いているという、トラディショナルキャロルやクリスマスアルバムからの選曲が半数以上ある。特に19世紀のウクライナ人の伝承祝歌である<5>は、鍵盤上で雪が踊っているようなリリカルな雰囲気が心地よい。(新井由己)
・ Spotify : George Winston : December (1982)
1. Thanksgiving 4:04
2. Jesu, Jesu, Rest Your Head 2:40
3. Joy 3:13
4. Prelude 1:16
5. Carol of the Bells 3:56
6. Night: Part One – Snow 1:51
7. Night: Part Two – Midnight 1:56
8. Night: Part Three – Minstrels 2:00
9. Variations on the Kanon by Pachelbel 5:21
10. The Holly and the Ivy 4:52
11. Some Children See Him 3:43
12. Peace 4:02