ノルウェー出身の作曲家、ラルフ・ラヴランドとアイルランド出身のヴァイオリニスト、フィンヌーラ・シェリーによるユニット、シークレット・ガーデンの1996年発表のファースト・アルバム。「アトランティア」「アダージョ」「ノクターン」他、全13曲を収録。 (C)RS

ソングス・フロム・ア・シークレット・ガーデンは、ノルウェーの男性(ピアノ/キーボード)とアイルランド出身の女性(ヴァイオリン)とのデュオによる作品。ある種のクラシックや現代音楽に通じる清楚でしっとりしたインスト中心ゆえ、明菜あたりに歌わせたい気も。カード型のジャケットが美しい。「CDジャーナル」

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1. アトランティア
2. アダージョ
3. ノクターン
4. ザ・ラップ
5. シグマ
6. ソング・フロム・ア・シークレット・ガーデン
7. ハートストリングス
8. シャコンヌ
9. パピロン
10. カントルーナ
11. セレナーデ・トゥ・スプリング
12. パストラル
13. オード・トゥ・シンプリシティ

クラナド、ピアニストのデヴィッド・ランツ、マンハイム・スティームローラー、それに『Riverdance』のミュージシャンたちを四隅に置いた四角を想像してみよう。これらスタイル上の境界内のどこかにヨーロッパ出身のデュオ、シークレット・ガーデンが見えてくるはずだ。この人気コンビ、アイルランド出身のヴァイオリン奏者フィンヌーラ・シェリーとノルウェーのピアニスト兼キーボード奏者ロルフ・ラヴランドは聴く者の心に迫り、多くのファンを魅了している。その秘密は哀愁を帯びたヴァイオリンを基調としたポップとフォークとクラシックが入り混じった演奏で、繊細でロマンチックな物語を探し求める映画音楽のように聴く者の耳を打つのだ。『Songs from a Secret Garden』は1995年のデビュー時にレコーディングしたもので、基本的にシェリーの荘重なヴァイオリンとラヴランドの抑制の効いたピアノとの哀愁を帯びた対話の形を取っており、甘さと哀愁が等分にこもった音楽を生み出している。ホイッスルやパイプ、パーカッション、弦楽器、それに妙なる声が華を添える。時にはそぞろに歩くミュージシャンに濃密な感傷を込めて歌いかけられているように感じるかもしれない。またある時には本物の感動を覚えることだろう――敬虔なSigmaとその崇高なグレゴリオを思わせる合唱の一節のような素晴らしいものを感じて。唯一のアップテンポ調の曲The Rapがここに来て顔を出す。他にも数曲あれば喜ばれただろう。そして、あのHeartstringsが聴けるのもこのCDだ。バーブラ・ストライサンドを打ちのめしたことのある楽曲だ。ストライサンドは結局この曲の権利を買い取って歌詞を挿入し、I’ve Dreamed of You(『A Love Like Ours』に収録)と改題して、1988年に挙げたジェイムス・ブローリンとの結婚式で、この歌を新郎に歌って捧げたのだ。 –Terry Wood