Tangerine Dream / タンジェリン・ドリーム

Tangerine Dream / タンジェリン・ドリーム
Biography

タンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)は、ドイツのロック/シンセサイザー音楽グループ。
エドガー・フローゼにより、1967年に西ベルリンで結成された。電子音楽、プログレッシブ・ロック、ニューエイジ・ミュージックという多様な音楽ジャンルに足跡を残した。2009年、METAMORPHOSE出演のため25年ぶりに来日した。

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Tangerine Dream : タンジェリン・ドリームの経歴と活躍

中心人物のエドガー・フローゼは1944年、ドイツのティルジットで生まれた。彼は1962年ベルリン・アカデミーに入学し、同年前身となるロック・バンド「ザ・ワンズ」を結成。1967年にはシュールレアリスムの画家サルバドール・ダリとコラボレーションを行っている。 同年ザ・ワンズを解散し、新たにタンジェリン・ドリームを結成。1969年にメンバーを一新し、クラウス・シュルツ、コンラッド・シュニッツラー、エドガーというメンバーでオール(Ohr)レーベルと契約。
翌1970年、ファーストアルバム『エレクトロニック・メディテイション』(Electronic Meditation)をリリース。後年の視点からするとさほど電子的とは言えないが、エレクトロニクス処理を施したギター・オルガン・チェロ・フルート・ドラムなどによるフリーミュージックを演奏している。
このあと、クラウス・シュルツとコンラッド・シュニッツラーが脱退。エドガーはアジテーション・フリー(Agitation Free)のクリストファー・フランケとスティーブ・シュローダーをスカウトしてメンバーを補充する。その後シュローダーはジ・アンツのペーター・バウマンに交代した。また、現代音楽の作曲家トーマス・ケスラーの影響を受け、急速に電子音楽化する。1971年『アルファ・ケンタウリ』(Alpha Centauri)、1972年『ツァイト』(Zeit)、1973年『アテム』(Atem)をリリース。いずれも現代音楽的で難解、かつ晦渋な作品だが、1972年末のドイツの『サウンズ』誌の人気投票ではタンジェリン・ドリームが最優秀グループに選ばれている。また、『アテム』は当時のイギリスの人気ラジオDJのジョン・ピールにプッシュされて話題となり、イギリスの新興プログレ・レーベルのヴァージン・レコードと契約し、世界規模で再デビューする。
1974年『フェードラ』(Phaedra)、1975年『ルビコン』(Rubycon)をリリース。当時開発されたばかりのミュージックシーケンサーを全面的に使った音楽作品であり、当時行き詰まりつつあったプログレッシブ・ロックに新風を吹き込んだと評価された。しかしその後のグループの歩みはかならずしも順風満帆とはいえない。
1976年の『浪漫』(Stratosfear)からは、リズム・メロディ・ハーモニーという伝統的な音楽語法に回帰し、従来のファンを戸惑わせた。しかし、のちに広く認知されたタンジェリン・ドリームの音楽スタイルは、ここから出発したといえる。
1977年ウィリアム・フリードキン監督の映画『恐怖の報酬』のサントラを担当し、高く評価された。1980年代にはサントラの仕事がメインのようになり、ホラー・SF系の映画のサントラをさかんに手がけ、その典型的なスタイルを作った。
ライブコンサートを数多くこなし、演奏を繰り返すうちに曲を練り上げるという「半即興」スタイルをとった。
ヴァージン・レコードとの契約は1983年の『ハイパーボリア』(Hyperborea)で終了。そのあとは、ジャイブ・エレクトロ、プライベート・ミュージック、ミラマー、TDI(自主レーベル)というレーベルを渡り歩いている。
1987年に主要メンバーであったクリストファー・フランケが脱退。1990年にエドガーの息子ジェローム・フローゼが加入し、しばらく父子のふたりで活動していたが、いまは息子もグループを離れている。
2011年より日本人ヴァイオリニスト山根 星子が加入。「THE ISLAND OF THE FAY」に収録されている「Fay Wewitching the Moon」での即興演奏が話題となる。